無謀ソロツーリング21-1992年

悪路のせいで油断ならず景色を見れない。
それでもしっかり寝たので元気、まともな道は120~140キロで飛ばす。
スイスから来たオフロードバイクの男性はアラスカの帰り。
7か月目だが最初はひどいホームシックだったと言い、私を労ってくれた。
彼は反対方向なので僅かな時間だが久しぶりに人と話して私も嬉しかった。
Watson LakeのRV Park泊、真夜中の零時だというのに明るい。
翌7/1水曜4:30テント内あまりの寒さで目覚めると身体は丸ーくなっていた。
一昨日の朝、日本の友人との電話でLAでM7の地震があったと知る。
私はLAにいると両親に言ってあるのでさぞや心配していることだろう。
前日知り合ったEdmontonのトラック兄ちゃんたちに朝食をご馳走になる。
彼らも反対方向、給油の間もずっと待っててくれて私がアラスカに向かって走り出すと汽笛のようなホーンを鳴らし手を振ってくれた。
もう涙がとめどなく流れてしばらく止まらなかった。
彼らのおかげで北に向かっているようなものだ。