毎年恒例だった銀座のミキモトさんがやめた大きなクリスマスツリーを、今年はお隣の山野楽器さんが作ってくれたことが話題になっていました。
それで私にふと、懐かしい思い出がよみがえりました。
以前、誰の何という曲が分からないのですが、当時の私が珍しくとても気に入った歌がありました。
英語で全部の意味はわからないのに聴いていると鼻の奥にツーンときて涙が出そうになる、なんだか心に沁みる歌なのです。
通勤途中、銀座でふと思い立ち、初めて山野楽器さんの店内に入りました。探しているCDがあると伝えると２Fへ案内されたと記憶しています。そこのカウンターで気になる歌があるが誰の何という曲か分からない、とダメ元で告げました。
すると係りの方が「ではそれを今、口ずさんでみて下さい」とにっこり笑顔で仰います。
「ここで、今、ですか？！」
（いや～無理でしょ。ちょっとしか知らないのに、しかも私の歌で分かるわけないじゃん。そもそもこの世にどれほどたくさん歌があるんだか？）と思ったのですが、恥を忍んで知っている僅かなフレーズをアカペラで歌いました。
係りの方はすぐに反応し、一つのCDを持って来てくれました。
それはケルティック・ウーマンさんの「You raise me up」が入っているCD。
「まさか！」そんなものを滅多に買わない私は大喜びで購入し、繰り返し部屋で聞き続け、カラオケにも挑戦したのでした。
山野楽器さんといえば、その時感じの良い素敵な係りの方がいた、ということを今でも感謝とともに思い出します。