忘れられないご恩は数知れず

TS3W0261
ご恩と言えばもう一つ、銀行員時代のお話があります。
ATMの現金補充に行っておきながら、ATMの上に現金数百万円を置いたまま入れ忘れて帰宅したり、50万円の半束と100万円の束を間違えて受付のテラーさんに渡したり、一週間勘定が合わなかったり、色々やらかした私です。
営業時間外のある時、上司が「こんなことをやったのは誰だ?」と猛烈に怒っていたことがありました。
全員がシーンとする中で「申し訳ありません」と私が口を開こうとした時、
「すみませんでした、私です」と後輩の男性行員。
「えっ?」
何をやったのか詳細を思い出せないのですが、それは間違いなく私の失態でした。
「いえ、私です!」と言うべきところ、恐ろしい上司のお小言が始まってしまい、なんと言い出せないままその話は終わってしまいました。
なぜそんなことをしたのか、後で本人に聞いたような気はしますが、彼は罪をかぶったまま上司にも本当のことを告げないまま、やがて私は銀行を退職しています。
いつかどこかで会ったら、きちんとお礼とお詫びを伝えて指圧を受けてもらえたらなあと思います。