ほとんど理科の実験

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今日は久しぶりに気持ち良く晴れましたね。
主婦は洗濯に布団干しに大忙しのことでしょう。
先日ある方から寿司海苔を缶で丸ごと頂戴しました。
お中元でご自宅に届いたそうですが、とても消費できないとのこと。
以来ここ3日連続、我流で巻き寿司を作り、自家製すし酢の分量や具材をあーでもないこーでもないと研究しています。
初めて巻き寿司を作ったのは20年以上前、アメリカツーリング中のアラスカで、お世話になった方からリクエストされた時のこと。
「キョウコ、日本人ならスシ作ってくれよ。サーモンがあるし、米もある。足りないものがあれば買いに行くから!友達を呼んでスシパーティーしたい!」
私は目分量で鍋で米を炊き、すし酢を作り、卵焼きやキュウリ、生サーモンなどを海苔で巻いたり、握り寿司を作ったりしたのでした。
「巻きす」は芸を見せるために日本から持参していた南京玉簾(なんきんたますだれ)を使用。
急なお題で大いに焦った私ですが、一度も作ったことのないお寿司を恐ろしいことに大量に作って客人に食べて頂きました。
写真もないし、味の記憶も全くないのでどんな出来栄えだったのやら・・・。
みんな日本人じゃないからこれで許してくれるよね?と開き直るしかなかったのです。
「日本人だから着物も着るし、寿司も作るの当たり前」と思われていたので、帰国してアルバイトを探す際には迷うことなく「着物を着なくてはならないお寿司屋さん」を選び、昼夜を問わず毎日働きました。
また6年ほど前、友人を自宅に招く際に好みを聞いたら「小あじの南蛮漬け」と言われ、主人にネットでレシピを調べてもらい初めて作りました。
これがたまたま美味しくできて、決してお世辞を言わなそうな友人が褒めてくれたので、今でもたまに作るようになりました。
そういう意味では追い込まれないと何もしない私、主人をはじめ関わり合う方々に鍛えて頂いていることに気づきます。
失敗作も食べなくてはならない主人は、寛容さを養われていることでしょう。