季節もの

銀杏はおやつとして毎年拾う。
その後、黄に色づいた葉っぱの美しさも素晴らしく毎朝見とれる。
だがそれは連日の掃き掃除の序章でもある。
近所のマンションの管理人さんが毎朝掃きながらご挨拶。
「これ全部落ちるまで続きますからね」
大木を見上げる姿は何だか気の毒になる。
神社も同じ、真冬の裸になるまで舞い続ける銀杏。
たまに竹ぼうきで清掃の真似事をするとスッキリするがその瞬間だけ。
まるでチベットのお坊さんが作っては壊す曼荼羅のよう。