朝、寝室から出るときは猫トイレの前を通ります。そして猫トイレの屋根の上には必ずお福がいて、立ち上がって抱っこをせがみます。いつも「あとでね」と逃げるのですが、たまに断りきれず仕方なく抱っこしたまま人間用のトイレに行きます。たいていは腕の中で大人しく自分の後ろ足指を「チュッチュッチュッチュッ」吸い続けるのですが、たまに床に降りて便器と便座の間に鼻を突っ込んでクンクンします。恥ずかしい私は「お福、臭いだけだから、やめてよお・・」と力なく言うのみ、猫はホント自由です。
ただ、絶対的にお福が近寄ってこないくらい嫌いなものが二つあります。それは「掃除機」と「歯磨きペースト」です。えみも昔から掃除機嫌いで「シャーッ!」と威嚇し、ネコパンチしますが歯磨きはお福だけの反応で、どんなに甘えていても歯みがきペーストを手に取るだけで逃げます。歯磨きしながら近寄ろうとすると、眩しそうに目を細めて嫌がるのが不思議です。ペパーミントの香りがだめなのかもしれませんね。
こんなに毎朝毎夜、ストーカーのようにまとわりついてくれるのも、あと二年ほどでしょうか。昔はよく後追いしてくれたえみですが、今はそんなお福をじーっと見つめたり、毛づくろいをしてあげたりすることが多くなりました。
二人と二匹、お互い期間限定の人生、仲良く過ごしたいです。