クライアントさんの昔話

長いお付き合いのクライアントさんがいます。
40代の頃に受けていたのがご高齢のおじいさん先生。
その元シベリア抑留者の鍼灸師さんに、ある時瀉血を勧められたそうです。
瀉血(しゃけつ)はある部位の血を鍼で少量抜く治療法。
昔はOKでしたが、今は医師でなければできない違法治療です。
受け手のベテランだったクライアントさんは瀉血を承知、おじいさん先生は鍼ではなく何と刃物で左肩を切りました。
するとそこから出て来たのはミミズのようなゼリー状の血の塊、数本のみ。
それまで食欲なく常に体重50㎏前半だったその男性、別人のように体質が変わり翌日から食欲モリモリ、以来ずっとふくよかに。
人生も受診歴も長いこの方、興味深いお話がつきません。