忘れられない救急患者

学生時代からオートバイに乗っていました。
ある夜中、友人女性から病院に連れて行けとの電話。
コンタクトレンズからばい菌が入り、両眼が痛くて開けられないのだとか。
彼女を乗せて初めて救急病院に付き添い。
真夜中なのに他に重症患者さんがおり、我々はしばらく待合いに。
ストレッチャーに仰向けに乗せられた目の前の患者さん、耳から出血した血液が床までずっと繋がり血だまりができていました。
友人は目が見えないので平気ですが、私は倒れそうになるのを必死に堪えるのみ。
実は私、フェイクでも血を見るのが苦手、幼少時代からよく失神しました。
我ながらその時よく気絶しなかったものだと思います。
看護師さんだけはなれないと心に沁みた夜でした。