先日ある女性が指圧を受けにいらっしゃいました。
「今日、ウチの猫が死んじゃったんです」
入ってこられて開口一番の言葉に、思わず主人と共に息をのんでしまいました。
それがどれほど辛いことなのか、未経験の私には想像もつきません。
また、普段の指圧はものすごく弱い圧加減の方なのに、
「そこ、もっと強くして下さい」「感じないです」と、おっしゃいます。
もの凄い緊張状態なんだな、と実感し、状況を説明してガンガンには圧さないことを理解していただきました。
やがてほぐれてゆき、猫ちゃんの容体の変化など事の次第をお話し下さり、お帰りになりました。
「聞いていただいてありがとうございました」
最後の言葉が心に残り、いつかは訪れるであろうその時の覚悟を私も想像しないではいられませんでした。
帰宅してご飯を請求するエミとお福をまず抱きしめたことはいうまでもありません。
お互いに今生きていることに感謝です。