昨日用事で出かけた先でのこと。
電車で座っていた私、すぐ横のドアにバッグを挟まれた女性がホームにいるのが見えました。
駆け寄った乗客の男性が向かって左の扉を開けようとしていたので、私は右の扉に手をかけて引きました。
幸い少しドアが開き、バッグはホーム上の女性の手元に。
ホッとしたのもつかの間、なんと女性は電車に乗り込んでくるではありませんか!
「えっ?」
しかしドアはさほど大きく開いたわけではありません。
今度は女性自身が完全にドアに挟まれてしまいました。
「危ない!」
またもや私は先の男性と共にドアを左右に開くハメになりました。
さすがにムリかなあと思ったところで、車掌さんがドアを開けて下さり、女性は無事乗車。
「閉まりかかった電車にムリな御乗車はおやめ下さい!」と車内放送。
(本当だよ、まったく!)
振り返ると先の女性は何事もなかったかのように足を組んで座りスマホをいじっているではありませんか。
(恥ずかしいんだな、そりゃそうだ。でもお礼とかお詫びぐらい言う勇気はないのか?)
勢いよく閉まったドアに挟まれた指をさすっていたら、他のご婦人が心配そうに様子を伺って下さいました。
なんだか助けた甲斐がないというか、無謀というか、何か言おうかと考えているうちに時期を逸してしまったのでした。