今回、帰省のお土産に頂いた中に「鯨羊羹」なるものがあります。
鯨の形?鯨の味?全く想像もつかないまま受け取り、甘党の主人に渡しました。
「えっ鯨?」
やっぱりね。普通、そうだよね。
和菓子に「鯨」って結びつかないもんね。
説明書きに「鯨の皮を意匠に採りいれたものですが、鯨の肉・脂・皮などは一切使用しておりません」とあり、何だかホッとしました。
見ためは昔よく酢味噌で食べていた「さらし鯨」に似せてあり、触感は道明寺の桜餅、といったところでしょうか。
江戸時代から記録にある尾道銘菓だそうです。
尾道の対岸の向島(むかいしま)・岩子島(いわしじま)付近に毎年師走になると鯨が多く寄りつき、睦月にはまた帰って行くと、14世紀後半、時の武将・今川貞世が紀行文「道ゆきぶり」に記している、とのこと。
へえ~瀬戸内海に鯨が来ていたなんて全く知りませんでした~。
ご興味のある方、機会がありましたらお試しください。