定期的におみえになっている方で、いつも背中の同じ部位が痛くなる女性がいらっしゃいます。
お話を伺うと、テレビを観る時に膝をかかえた、いわゆる「体育の座り方」をしているとのこと。
膝が悪いので正座はできませんし、「これがラクなのよ」と。
また、別の方は女性らしい横座りでテレビを長く見続けるそうです。
くつろぐひとときにはラクな姿勢をしたいのは当然のこと。
しかし、その姿勢がラクだからこそ、長く続けてしまいます。
同じ姿勢を続けるということは、同じ筋肉ばかりを酷使することになり、「またいつもの所が辛くなった」となるわけですね。
何もしていないのに痛くなる、理由がわからないという中には、このように自分では気づいていないクセが原因の場合も少なくありません。
私は映画館や新幹線など、長い時間座る時にはお腹に力を入れて腰を立て、時々ゆるめたり、さりげなく姿勢を変えながら過ごします。
腰を立てた良い姿勢は、初めは辛いかもしれませんが、それ用の筋肉がついてくれば慣れます。
ちなみに、筋肉は何歳になってもきたえればついてくるもの。
見た目も美しく、若々しくなりますので、背筋を伸ばして腰痛予防!をあきらめないで下さい。
心当たりのある方、まずそのラク=悪い姿勢の最中に気づくことから始めてみませんか?