DVDで小津安二郎さんの「麦秋」を観ました。
小津さんの作品はこれに限らず、全体的にすべてがスローで穏やか~な映画、という印象を受けます。
そう感じるのは今のドラマや映画のテンポ、話し方が速くなっているからでしょうか。
鎌倉の砂浜に打ち寄せる海の波は昔も今も同じテンポだと思うのですが、不思議なことです。
今回私は出演者の着物の着方、帯の締め方、スカート丈に目がいってしまいました。
自分の興味のありどころが今はそこにあるのですね。
どんな本や映画も時間をおいて読んだり観たりすると思わぬ発見、気づきがあります。
その時のその人の経験や心持ちで見えてくるものが違うから、何度でも同じ作品を楽しむことができるのですね。
同じように、旅行や人物についても「あそこもここも行った」「私はこの人を知っている」と思っていても、随時変化していて決めつけることなどできないものです。
毎日ハラハラしながら気にしているあの組織の人々も、良い方へ変化してくれたら良いなあ、と願っています。