二十年近く前、私はひどい花粉症でした。
あまりに辛くて花粉のない国へ移住したいと思うほどでした。
今も目のかゆみや鼻水は出ますが、あの頃のことを思えばなんでもないくらいです。
当時は目薬、点鼻薬、飲み薬の三点セットにマスクとティッシュが手放せず、鼻のまわりが赤くすりむけるので、自宅では肌に優しいサラシ布を濡らして鼻をかむほどでした。サラサラの鼻水がツーッと垂れてきて仕事中は本当に困りました。
鼻水を抑える薬をのむと喉がカラカラに乾き、風邪をひくのもしょっちゅうでした。
ある時「こんな薬漬けはもういやだ!」と思い立って医者通いをやめ、花粉症に良いとされることを色々試してみました。
まず、睡眠をしっかりとる、できるだけ自炊してバランスよく食事を摂る、コーヒーなどの刺激物を避ける。
そして、かゆくても目をかかない、花粉をあえて気にしない。
また、精神的にイライラすると症状が出やすいので、私なりに「まあ、いっか」路線を意識しました。
知人がくれた高価な春ウコンの錠剤も全部のみました。
そのうちいつの間にか症状が大したことがなくなりました。
一体何が効いたの?と聞かれますが、本当のところは分かりません。
でも、かゆみは辛いけど、その感覚にあまり敏感にならないようにすることは有効な気がしました。
今は花粉のシーズン前にやっておく舌下療法が大変よく効くらしいですね。
あえて今、杉のお山に行ってみようとは思いませんが、普通に生活できることに感謝しています。