カーフェ・カーネス

学生時代、珈琲専門店でバイトした。
バイクで知り合ったその店の客の紹介だが、珈琲を飲めないのによく選んだものだ。
インスタント珈琲との違いも知らず、珈琲豆を挽くとお湯に溶けると思っていた。
以来、ピザトーストも作れるし、夫もペーパードリップで珈琲を淹れる。
お店そのものは閉店したが、その頃のバイト仲間や常連客とも繋がっている。
まさか40年近くも続くご縁だなんて一体誰が想像しただろう?
ただの時給稼ぎで使えない上に生意気な小娘を雇ってくれた亡きオーナーに感謝だ。