福井の田中さん

今日はいつもお米を買わせていただいている農家の田中さんが福井から来院されました。
田中さんは福井市で「ファームビレッジタナカ」を経営なさっていて、今回は用事で上京されたついでにあんのんへ指圧を受けに来て下さったのです。
田中さんのお米を初めて頂いたのは平成21年。それから毎年数か月に一度、玄米を30kgと最近はもち米も少し注文させていただいています。
今年で5年目になるのに、注文の時の電話と年賀状だけのお付き合い。
実はお会いしたのは今日が初めてです。
年賀状のお写真でイケメンなのは分かっていましたが、お話しさせていただくと気さくなお人柄で、主人と三人楽しい時間を過ごすことができました。
皆さんはコンビニのおにぎりを一つ100円として、そのうちのお米代はいくらだと思いますか?
なんとわずか10円だそうです。残り90円に廃棄料(!)、海苔、包装、具材、手間賃などが入っているとのこと。
その他、以前から気になっていた無農薬栽培や工業用のお米のこと、農業の実情など、なかなか聞く機会のない専門的なお話しをうかがって、とてもおもしろかったです。
作物も気候の変化に対応できないものは淘汰されており、様々な品種改良も進み変化しているのですね。お仕事上、高価な機械を必要としたり、農家さんも本当に大変なんだなと思いました。
3.11の後、東京でお米などが手に入りづらくなった時、不安になって田中さんにお電話したら「大丈夫ですよ。河本さんのお米はとってありますから」と言って下さったのは、ありがたくて忘れられない思い出です。
昨今、日本人はお米を食べることが少なくなってきていると聞きますが、日本のお米は世界一の品質とのこと。
美味しいお米をいつでも欲しいだけ食べることができる、という贅沢な環境に私たちは慣れてしまっているのかもしれません。
失ってから気づいて嘆くことのないように、農家の方々に毎日感謝していただこうと思います。
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