得ることは失うこと

実家は木造、一階の寝室はまだ寒かった。
伊勢のホテルはベッドマットがへたってて眠りづらかった。
東京の自宅マンションは申し分なく明け方までよく眠れる。
布団に潜り込むお福を蹴飛ばさぬよう気を使うのに、慣れとは恐ろしい。
お陰で何事もなかったかのように日常を取り戻している。
親が生きてる、実家がある、旅ができる、帰る自宅や職場がある、全てが有難い。
どれも失うのは怖いが、いつかはお別れするものと覚悟する。
実際に経験しないと分からないことばかりだから今に感謝しておく。