沢木耕太郎著「天路の旅人」

ドハマりした本「天路の旅人」。
借り物なので急ぎ読んでお返ししたが、凄い内容だった。
戦時中密偵として蒙古人ラマ僧になりすまし8年アジアを旅した日本人の実話。
蒙古語、チベット語、英語、ネパール語、インド語2種を操り、ヒマラヤを何度も往復する命がけの過酷な徒歩の旅。
何もかも遥かにレベルが違うが、中国、チベット、ネパール、インドなどを個人で旅した私には堪えられない。
現地の食事、言葉、気候や景色など色んな出来事を次々思い出した。
小中高時代をピークに図書館からどんどん遠ざかったが、最近は紹介者を経て本の方からやって来るようになった。
期限付きで借り物、という条件は面倒でも読まざるを得ない。
早く続きを読みたい気持ちと、読み終わるのは寂しいという矛盾した気持ちに苛まれつつ、毎日持ち歩き昨日読了。
今は達成感より寂しさが強い。