思い出の布団

私たちは綿の敷布団を使っている。
これは母がお嫁に来る時、母親が用意してくれたものらしい。
「8人兄弟姉妹がいて経済的に大変だったのによくぞ」と母は言う。
せっかくなので、数年前に綿の打ち直しをしてもらった。布団屋さん曰く、
「掛け布団は1時間、敷布団は3時間、毎日干すといいわよ」
戻って来た敷布団は別物!というほど分厚く、軽くなっていた。
配達の女性が、あの重い敷布団を両手にそれぞれ一つずつ下げていたのには仰天!
当初、押し入れに仕舞うのにも苦労したが、もう今はほぼ元通りだ。
高級品ではないが母の思い出の布団、極力毎日干すようにしている。