苦も無く続いた唯一のお稽古事

小学時代、日曜朝はいつも近所の男の子と遊んでいた。
ある日「習字に通うからもう遊べない」と言われ私も通うことに。
男の子の隣席が嬉しくて喋り過ぎ、ある日二人とも立たされた。
そしてあろうことか立たされても喋り続けたせいで家に帰らされた。
バレないように黙っていたのに後で帰宅した弟が全部話し親にも叱られたっけ。
結局、一人高校卒業まで習字に通い、大学では書道の教員免許の科目も履修。
勿体ないことに結局、教員免許を取らず卒業した。
賞状書き、賀状、あて名書き、記帳、看板書き、貼り紙、慶弔封筒、掛け軸。
習字は地味ながらもずっと私の人生を助けてくれていた。
賀状だけのお付き合いだった先生はお声も文字も全く変わらず93歳!
9年もの間、通わせてくれた先生と両親に感謝だ。