手土産の極意

昔、手料理を振る舞う男性の同僚がいた。
当時交際中だった夫が美味しいハンバーグをゴチになった。
私も食べたい!と後日一緒に自宅へ押しかけた。手土産は小さな花束。
ハンバーグは激ウマ、だが先方は全く興味のない花束を持て余していた。
冬にはお鍋を二人でお呼ばれ。手土産は3割引のイチゴ1パック。
楽しさに味をしめて数年後、我が家で3組のご夫妻を招いて鍋会を主催。
先輩ご夫妻の差し入れは大量のあまおう、これはショックだった。
私はセコかった!相手に合わせるべきなんだ!と初めて気づいた。
見栄でなく、本当に皆を喜ばせたいのだという気持ちが伝わった。
以来、先輩を真似て手土産はひと工夫する。
本当に一生ものの気づきを得て、先輩方には感謝している。