和装に雨具があると知ったのは近年。
それまでは雨の日も傘を差し普通に濡れた道を歩いていた。
ある日、草履の裏が外れ、修理に持参した草履屋さんで叱られた。
飲食店で使っていた草履と違い、お洒落用の草履は高価。
「この裏は牛皮ですからね。雨の日に履くなんて!」
思わずその場で草履用のビニールカバーを購入。
もし仕方なく濡らした時は新聞紙で水を吸わせて乾かすのだとか。
着物もカッパのような雨ゴートを二着頂いたのがある。
洗濯機で洗える着物と違って良い品を頂くと管理が大変。
それでも質の良い着物には着てみないと分からない感覚があることを知った。