諸行無常

昨朝は台風の影響でしっかり雨でしたが午後はかなり明るくなりました。
最近、猫たちが寂しそうなので夕方用事も兼ねてちょっとだけ自宅に戻ることにしました。
もう誰も傘をさしていなくて雨はあがったな、という雰囲気を見計らってあんのんを出たのに、坂の中盤でなんとお天気雨が降ってきました。小雨ながらも道路がみるみる濡れてきました。
傘もなく雨宿りの場所もなく、進むしかありません。なんと間の悪いことだろう、と思いつつ、これをポジティブにとらえるなら何と思うことができるか考えました。「清められて良いことがあるかも」「このくらいの雨で済んでよかった」などと考えながら踏切を渡っていたら向こう側でおばあちゃんが立ち止まっていました。何か言いたげな様子なので近づいたら、東の空を指さしながら「大きな虹がきれいねえ・・・」と。
そこにはとても大きな虹がかかっていてきれいな色もくっきり見えました。
「ほんとだー!」いつの間にか雨もやみ、気づいた人々がみな、大岡山の上にかかる虹を携帯で撮影していました。私も嬉しくなって向こうからくる人たちに「大きな虹が出てますよ!」と宣伝しながら歩いてしまいました。
内宮さんの遷宮の日、何だか縁起の良い気がして元気になりましたが、しばらくすると虹も消えていました。
嫌なことがあっても悪いことばかりではない、良いこともまた永遠でない、という象徴的な一日でした。

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