出がけにエミとお福のブラッシング。
TVを点けると福島の「もーもープロジェクト」なるものをやっていました。
被災地大熊町の荒れた農地を牛を使ってキレイにするというもの。
ある女性が主催で、殺処分を免れた11頭の牛が草ぼうぼうの田畑と格闘中。
彼女は東京のOLでしたが、ボランティアで訪れた福島の惨状にショック。
仕事を辞め、かの地へ移住し、空き家での一人暮らし。
被爆した牛たちは線量が下がるまで何年もかかるため、移動は禁止されるなどの条件下で放牧されています。
ある牛と初めて会った時、その牛はいつもいたであろう牛舎で泣いていたそうです。
テロップの漢字が間違っているのではなく、本当に一日中涙を流していたのだとか。
動物にもそんな感情があるのですね。
先祖代々引き継がれてきた大切な農地をいつ被災者が戻って来ても良いように。
全くのよそ者がそこまでするのかと思うとウルウルしました。
多くの牛を殺処分した酪農家の中には賛同できないという方もあり、これが正解なのかどうか分かりません。
それでも彼女の行動には心を動かされた朝でした。