以前の職場でのことです。
「では指圧しますのでこちらにお着替えください」
着替えをお渡ししてカーテンを閉めました。
「着替えました」の声でカーテンを開けると、そこには分厚いタートルネックセーターの上に患者着を引っかけただけの女性。
まるでお祭りのハンテンを羽織ったかのような姿に驚きました。
失礼ながらこみ上げてくる笑いを抑えつつ、なるべく丁寧に「薄着でないとコリをとらえにくいので」と、理由をお伝えしてもう一度着替えをお願いしました。
私の通った指圧学校では受ける時に着るのは綿100%を指定していました。
化学繊維だと指圧しづらいことがあるので私は木綿の薄い生地が最も好きです。
寒くて脱ぎたくない、着替えるのが面倒、というお気持ちは理解できますが、限られた時間内で指圧の効果を出すために用意しています。また、そのための冷暖房です。
ガードル、ボディスーツ、ストッキング、ネックレスなども取って欲しいです。
しかし、施術者も長く指圧をしていると慣れで説明不足になりがち。
「どこまで脱げばいいの?下着は?靴下は?」
確かにそうです。「初心忘るべからず」気をつけます。