私は実家にいる間、全く料理をしませんでした。
朝夕はもちろん中学高校の6年間は毎日、仕事もしている母にお弁当を作ってもらっていました。
当時、父が嫌いで実家を出たくて進学した大学では友人と二人暮らし。
初めて炊いたご飯は芯があり、どうやったら炊飯器でそんなご飯が炊けるのかと母にバカにされたものです。また、安い物や好きな物しか食べないので栄養失調になり医師に叱られました。
東京で一人暮らしを続けるうち、節約の必要性から自炊するようになりましたが、食事内容の大切さに気づいたのは花粉症になってから。
病院通いの時間も点鼻薬、点眼薬、飲み薬の薬漬けにも懲りていたところ、花粉症にイイからと指圧の患者さんから頂いたウコンに感動し、自力で何とかしようと決意。
花粉のない国への海外移住も考えるほどひどい症状だったのですが、色々な本や情報から食事内容や生活習慣を工夫するうち、症状はかなり改善しました。
やがて一緒に暮らすようになった主人は、市販の冷凍食品NGだったので(実はコレ私の勘違い(笑))これに従い、自作で冷凍食品や常備菜を作るようになりました。
数十年、今も続く毎日お弁当生活は仕事上の都合でもありますが、そうせざるを得ない事情があったとも言えます。そういう意味では花粉症に感謝です。
質の良い食材、本物の調味料、薄い味付け、色どりとバランスの工夫、忙しくて買い物や調理が面倒と思う時もありますが、続いていること自体が嬉しくて奇跡のように感じています。
だからこそ休日の外食をゼイタクと思いますし、誰かに作っていただけることをありがたいと思います。
残念ながら根が雑なので決して料理上手ではありませんが、文句なく食べてくれている主人にも感謝しています。