何年たっても変わらない

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「さあ、行って来るよ!」
朝の出勤前に声をかける時、猫たちは「引き留め作戦」に出る時があります。
エミはヒモのついたおもちゃを追いかけたりダッシュするのが好き。
私を寝室へ誘導し、遊んでもらうためにおもちゃのトンネルで身構えるか、絨毯でコテン!と横になります。
お福は箱やランドリーバッグに入って隠れるか、足元で猛烈スリスリ。それはもう頸椎捻挫するんじゃないかと心配になるくらいの勢いで。
これらを無視して出勤するのはとても罪悪感にかられます。
時間がない時はどちらも撫でるだけにして出発しますが、できる限り話しかけます。
では「引き留め作戦」ではない時のエミとお福は?
それぞれタンス上の座布団で寝そべって「しら~っ」とこちらを見ているだけ。
「どうせアタシ達置いて行っちゃうんでしょ?」って感じで。
後ろ髪ひかれる思いでドアを閉めることには変わりないのですが、ちょっと寂しくもある毎朝のお別れの瞬間です。