先日テレビでキャロライン・ケネディ駐日大使がお話しされていました。
お父様のケネディ大統領が暗殺される前年、女の子(キャロラインさん)が生まれたということで、世界中からお人形をいただいたのだそうです。
その中でも日本の女性から贈られた雛人形セットがとても印象に残ったそうで、駐日大使として今回いらっしゃったキャロラインさんは雛人形セットをアメリカから持って来られ、お礼を言いたくて送り主をお探しになったそうです。
確か、現在北海道在住の松本さんという方でしたが、ご高齢ながらもお元気そうで、キャロラインさんはお会いになることが叶ったようです。
松本さんは当時を振り返り、その時のお話をされていました。
アメリカの大統領ケネディさんに、同世代だからという理由で親近感をもち手紙をお書きしたところ、なんとご本人からのお返事が届いたそうです。
感動した松本さんは、女の子が生まれたお祝いにと内職で貯めた15万円で雛人形を買ってケネディ大統領に贈ったとのことでした。
50年前の15万円で、しかも内職で貯めたお金というから、凄いです。
その雛壇飾りを見ましたが、いかにもこれまで大切にされていたらしく、とても立派で美しい人形でした。
キャロラインさんが訪ねて来てくれたことに、驚きを隠せない様子の松本さんでしたが、
「大変嬉しゅうございます」
という上品な物腰、お話ぶり。
ああこういう方だったんだ、となんだか納得してしまいました。
また、キャロラインさんが50年の時を経てまでもお礼を言いたいという優しい方であり、駐日大使になって下さっていることを嬉しく思います。