何年か前、実家に帰省していた時のことです。
近所を歩いていたら幼馴染の同級生の女性にバッタリ会いました。
小学校卒業以来だったので懐かしくて、お互いにとても喜んで路上でキャーキャー言い合いました。
でも彼女が言いだしたのが、
「ねえ、中学に行く時、どうして何も連絡してくれなかったの?私、何かしてしまったかと思って凄く悩んだのよ?」
「え?何のこと?」
当時、同級生のほとんどが歩いて数分の中学校へ進学した中で、私は自転車で30分ほどかかる遠い中学へ通うようになりました。
彼女は昔の家がお隣りさんで、幼いころから小学校4年くらい?までよく遊んでいました。
やがて私の家が引っ越ししてからは学校で会うだけになり、同じクラスに仲の良い友達ができたこともあり、彼女とは自然に付き合いがなくなりました。
それにしても何十年も前のことです。
バッタリ会ってすぐその疑問をぶつけてくるほど、彼女はそれが気になっていたのですね。
「言ってくれればよかったのに」
悪いことをしたなあ、と思いますが、こういうことが他にもありました。
私はただ忙しくて、自分の生活に必死になっていて、きちんと挨拶ができなかったんですね。
相手に心配させてしまうなんて思いもよらないことでした。
卒業やお別れに際してお礼や挨拶をするのは当たり前に大切なことだなあ、と思いました。
逆に「私、何かやってしまったかな?」と思うことは今もありますが、もうあまり考え過ぎないようにしています。
失礼をやらかしてる可能性も十二分にあるのですが、以来、その時に気づく限りの礼儀を尽くしておく、ようにしようと思っています。
抜けてることも多い私のこと、どうぞお許しくださいね。