兼高かおるさんの影響を受け、若いころは「一生をかけて世界中を旅してまわるぞ！」と思っていました。
ある意味で世界征服を狙っていました。（笑）
ところが一か国行くと気に入ってしまい、何度も訪れてしまったため、難なくその企てはとん挫。
スタンプラリーのように、パスポートに増えていく各国の出入国スタンプを見るのが楽しかったのですが、結局、数えてみたら１９か国だけでした。
そのうちほとんどがバックパックの一人旅だったので、常にある程度緊張していて、帰国しなじみのある新宿駅に到着すると、猛烈な安心感に包まれたという記憶があります。
毎回、短くて１０日、長くて３か月、言葉もままならないので何度もホームシックになりました。
そんなに緊張するなら行かなければ良いのに、あのころは中毒のように貯金しては海外に行っていました。
辛いんだけどワクワクしたくてまた登ってしまう山のような感じです。
英語、中国語、スペイン語、どれもカタコトしかできないまま、今に至ります。というか、どんどん忘れています。
それでも駅やATMで右往左往している留学生さんなどの案内ができた時は、役に立てたことで今でもワクワク感を得ることができます。
あとで間違った道案内をしたとわかった時はとてもクヨクヨするくせに、さまよっている外国の方を見かけると「May I help you?」と声をかけてしまう懲りない私です。