削り節器

bushi

いつのころからか我が家のダシはかつお削り節、昆布、干し椎茸、煮干しのいずれか、または組み合わせて使っています。
カツオダシは特に主人の気に入りなので築地に住んでいた頃は量り売りの新鮮な削りたてを市場で買っていました。
こちらに引っ越してからはスーパーの削り節を買うしかなかったのですが、どうも違う気がして、あるとき市場まで削り節器とかつお節を買いに行ってしまいました。
大工さんのカンナみたいな道具でうすーく削った鰹節は舌の上で溶けます。
また、ダシを取った後のカスも違和感なく料理に使えて、捨てるなんてもったいない感じです。
えみとお福は「ニャーッニャーッ!(ちょうだい、ちょうだい!)」と大騒ぎするので、いつも部屋を閉め切ってシャッシャッ。
とはいえ、削り節器の刃の調整がなかなか難しく、近々また築地に教えてもらいに行こうと思っています。
着物を着て、包丁を研いで、節を削ってダシを取り、自家製の味噌や梅干しつけて、ご飯はおひつに入れて・・・やりたいようにやっていたら昔の生活みたい。でもぬか床は三回チャレンジして三回ともカビが生えて挫折しました。
私が高校生のころまで実家のお風呂は五右衛門風呂。雨の日の風呂焚きは傘をさしてつらかったけど、焚火の匂いは好きでした。
さすがにそれは今となってはもう無理ですが、おもしろがっていにしえの生活を楽しんでいます。