小津安二郎さんの「東京物語」をDVDで観ました。
まずなつかしい実家の方言が耳に飛び込んできました。しかも両親よりも前世代、亡くなった祖母が使っていた古-い方言に癒されました。
広島弁でもよくドラマなどで聞く「仁義なき戦い」のような怖い話し方ではなく、もっと田舎の優しい感じ。それでもここまで細かい方言指導をするのかと正確さにびっくりしました。
「東京物語」は少し前にリメイクされてテレビか何かでやっていたような記憶がありますが、それも観ていないので小津さんの作品は全く初めてです。
役者さんは杉村春子さん、笠智衆さん、東野英治郎(初代水戸黄門)さんしか知らないのですが、どなたも見たことないほどお若くて新鮮でした。
会話もゆっくりのんびり、間も違っていて最近のドラマや映画はテンポが早いんだなあ、と思いましたが、それも方言のせいなのでしょうか?実家に帰省するたびに「親の顔を見るのは最後になるのでは」と心ひそかに覚悟するのが常ですが、まさにそれを彷彿させる作品ですね。
明日からはもう七月、すぐお盆帰省や花火の予定が気になる頃となります。今年は浴衣を持って帰ろうかしら?田舎のみんなに会えるのが楽しみになってきました。