20代のころ、バイト先で「我が強い」と私を叱ってくれた人がいました。その時は何を言われているのかさっぱり分かりませんでした。
昔から苦手だったのが遠慮、控えめ、忍耐、思慮深さ、駆け引き、沈黙、正確さ、待つ、聞くことなど。
私はずっと自己主張が強く、感情的で、思い立ったら実行、おせっかいでおっちょこちょいなタイプです。
そしてそれを普通だと思っていましたし、顧みることもしませんでした。
はっきり主張するお国柄のせいか、アメリカで過ごしていた時「日本と違ってなんと楽なのだろう、一生アメリカで暮らしたい」と感じ、グリーンカードを何度も申請したほどです。
付き合う前はあまり気が付きませんでしたが、主人と過ごすようになって、あまりにも自分と違うのでびっくりしました。
同僚として仕事していたとき「まだお腹すいてないから先に食べて」と思いやりでウソをつくなど、私にはありえません。
私は食べたかったらさっさと食べてしまう人間だからです。(周囲への気配り欠如)
また、主人が受け入れがたい上司の言動に黙って従う姿を見て、ある意味カルチャーショックを受けました。
私は文句があったら怒りのまま直接言ってしまうからです。そしてそれを勇気があることと思っていました。(だから転職歴が多いのですね)
「あの時言われた私が我が強いって、こういうこと?これでいいのかな?」とわが身を振り返る機会を得たことが、主人と同僚になって一番良かったことです。
二人であんのん指圧鍼灸を開業して一年、知人によく言われるのが、
「家でも職場でも、平日も休日も、ずっと旦那さんと一緒なんて嫌じゃない?」ということです。
時々友人とも会いますし、猫と遊んだり、一人の時間もあります。
正直、まだ先のことは分かりませんが、私は今のところ以前と変わりなく楽しい。
基本的にやっぱりわがままなのですが、たまーに思いやりを表現するようにしています。
いきなり「もう我慢できない!」と主人に引導を渡されないように。(笑)