「アンタはキレイな手じゃね。こんな手、何もしてない手!」
帰省時並べた布団で、ぺちん、と母が私の手を叩いた。あれは20代の頃?
指圧師になってからは小まめに手や爪のケアをしている。
毎冬パックスナチュロンの無香料ハンドクリームが手放せない。
それでも今年は絶えずどこかがアカギレで驚いた。
洗い物や家事掃除ではなるべく使い捨てゴム手袋を使用するが、治りきらず。
今では母に同じハンドクリームを送る。
この手なら誇りを持っていいのかな?と、じっと手を観た。
梅が咲き今月から霜柱ができなくなり、私の手にもようやく春が来た。