以前、新幹線に乗った時のことです。席の後ろで何かもめている様子でした。
振り返ると通路に立っているおじさんが先に座っているおじいさんに大きな声で聴いていました。
「あんたチケット持ってるのか?」明らかに自信満々、鬼の首をとったかの様子です。
おじいさんはびっくりした様子で、心配そうにチケットをごそごそ取り出しました。
私も思わず覗き込んで見たのですが、なんと二人とも全く同じ車両、指定席のチケットなのです。
「えっ?」と、よく見ると、二人の「のぞみ***号」の番号が違うではありませんか!
勝ち誇っていた方のおじさんは、買ったチケットと違う新幹線に乗りこんでいたようです。
「あのー、これはこの新幹線じゃないようですが?」
と私が言うと、焦った様子でおじいさんにお詫びの言葉もなく急いで出て言ってしまいました。
うーん、すごくカッコ悪い。でも気をつけなきゃ、私もやってしまいそう・・・。
例え自信があっても謙虚さが大切だなあ、と考えさせられた出来事でした。