猫と暮らすようになって気づいたことがいくつかあります。
その一つが自分の動き方の変化。
猫たちは物音ひとつさせずに移動したりします。
自宅では家事の作業中、思わぬところに猫たちが座っていたり寝そべったりするものですから、確認もなしに大きく踏み出すことはできません。事故を防ぐためにドアもそうっと閉めたり、また風でバタンと閉まってしまうことがないようにドアストッパーが必要。眠る時も寝返りを打つ際に気をつけ、冬布団の上は踏まない。座っている時に急に椅子を動かすことも危険です。
主人と二人、かなり注意していますが、それでもたまに蹴ったり、尻尾を踏んだりして猫たちに謝っています。
彼女らがいなければ気にしなかったであろう家の中での動き方ですが、あんのんにいてもそうっと動く癖がついていることに気づき、自分で笑ってしまいました。
私はお茶やお花などのお稽古事を勉強したことがありません。
動き方と言えば、着物は趣味で休日に着るのみですから所作は適当です。
ただ、大股で歩けないから小股になり、袖を汚さないように袂に手を添えるだけ。膝を揃えて座るのも、そうせざるを得ないから。
料理と同じく本当はきちんと習うといいんだろうなあ、と憧れはあるのですが、まだ踏み出すことができません。歳のせいか、以前は気づかなかった素敵な動き(お茶の飲み方、ハンカチの使い方、しゃがみ方など)の女性に目が行くようになりました。
しかし、僅かながらでも猫たちと着物のおかげで動き方がマシになっていることは喜ぶべきかもしれません。(笑)