寒くなりましたが、夕べはキレイな夕焼けでした。
雲ひとつなく富士山が見えていたので東工大の橋では写真撮影の方々が次々ひっきりなしにやって来ていました。
そんな帰りに通りがかった知人宅でお声をかけると、
「ねえ一緒にご飯食べて行かない?」とお誘いいただき、上がり込んで初めて食事を共にさせていただくことに。
最近ご主人がお亡くなりになって一人暮らしのこの女性は、母と歳も近く、私の鉢植えやぬか漬けの先生でもあります。
東京にいながら素朴な料理や質素な生活の工夫には学ぶべきものが多く、お庭やお雛様など季節のお飾りなども何度も見せていただいています。
今回はラッキーなことにお勝手も拝見させて頂くことができました。
昭和40年代の木造家屋は作り付けの家具調度品も素晴らしく、昔ながらの床下収納もあります。お使いになっている陶器の器も骨董品ではないかと思うほど。
トイレも便器こそは洋式ですが、床やドアなどは板張りで手洗い場はコンクリート。環境は昔のまま、私が子供時代のおばあちゃんのお家そのものです。
古い木造家屋はマンションと違って冬は寒いもの、これで一人暮らしだったらお掃除もさぼりたい季節なのにどこもかしこもピッカピカ!
「お姑さん達が厳しかったから」なのだそうです。
そんなお家の畳の部屋にしつらえた掘りごたつに足を突っ込んで食事をしていると自分が寅さんにでもなったような不思議な感じがしました。
厳しい姑のいない私は知らず知らずラクな生活をしているんだろうなあ、と反省したのでした。
こんな経験をさせていただき、本当にありがたいです。