大学時代、テニスのサークルに所属していたことがあります。
中学、高校と卓球部で、このころは三度の飯より卓球が好きでした。
卓球をテーブルテニスと言うのだから、きっと私はテニスもできるだろう、と思って始めました。
ところがテニスは走らなくてはならない。
私は長距離はともかく元来、走るのが遅くダッシュが苦手です。
朝早くコート取りをして、ゆるくネットを張ったコートで一人で往復しながらロブを打ち上げるという一人テニスをやったりしましたが、決して上手くなりませんでした。
その一番の原因は、コートで前後左右に打ちに行ったあと毎回「元へ戻る」ことができなかったからです。
つい自分の打ったボールの行く末を「ぼーっ」と見てしまうので、試合をすると負けてしまいます。
「行ったら戻れ!」とよく先輩に叱られたものです。
現在、毎朝神棚に「生かしていただいていることに感謝」を捧げていると、よくこれを思い出します。
毎日の生活で悩みや考え事に思考が「行ったまま」になりやすいものですが、「感謝」を捧げることで思考がリセットされます。少なくとも、思考がずっと何かに捕らわれることを阻止できて我に返る=「戻っている」ことになっています。
本当にありがたいことだなあ、と思います。