ある方が旅行から帰って来られて、「宿のサービスもお風呂もすばらしく良かったけど、料理が不味かったね~」とおっしゃいました。
二か所で宿泊したが、どちらも料理だけがどうにも不味かった、料理人の腕が悪いんじゃないか?と宿のアンケートにも書いて来たとのこと。
そんなことってあるだろうか?と違和感を覚えた私、どのように不味かったのか聞いてみました。
すると「味が薄いんだよ」とのお答え。
もしやと思い結婚前と後の味付けの変化をうかがいますと、昔はそんなに濃い味付けではなかったけど、結婚したら奥様の味付けが濃くてそれに慣れてしまったとのこと。
この方は色々な病院にかかっていて降圧剤も服用されているので、「味つけは薄めに慣らした方がお身体に良いのでは?」と控えめに尋ねてみましたが、「面倒だ、今さら変えられない」。
それもそうか、と思いながら様々な不調の原因の一つに食生活との関連性を疑わざるを得ませんでした。
考えてみれば私の父も降圧剤を服用していますが、調味料を控えるように言っても全く聞く耳を持ちません。
私もそうですが、多くの人は思いがけない忠告を受けると、まず「NO!」という拒否反応を起しがちです。
時間をおいて、あるいは病気になるなど何かの機会に自分で気づくまでは、なかなか受け入れがたいことなのでしょうね。
きっと私にもそういう部分があるはず。(なんだろう~?)
素直になる、自分を客観的に見ることができる、そんな人間になれたらいいなあと思いました。