この写真は東日本大震災前のものです。
今朝はNHKで福島の立ち入り禁止区域に咲く2,5kmに及ぶ桜並木の映像を見ました。
双葉郡富岡町夜ノ森、道の両側からトンネルのように今まさに満開の桜が咲き誇っていました。
あれほど見事な桜並木に人っ子一人いない景色は、まるで映画のセットかCGであるかのような違和感があります。
「昔、景観が寂しいので地元で一本ずつ植えていった桜が見事な並木を作っていった」
「毎年この花を見守り続けていた**さん(年老いた男性)が花見をしたいと願っている」
家事をしながらナレーションを聞いているだけでも、胸が締め付けられる思いがします。
震災と原発事故から4年、人々はいまだに仮設住宅で不自由な暮らし。
何も世話ができず、誰も見ていないにもかかわらず、桜は毎年けなげに咲いているんですね。
私たちはあたたかい家と職場があって、便利な暮らしを続けています。
ともすれば、それらを「あたりまえ」に思い、時に「不満」すらいだくこともあります。
そういうことはとても失礼で愚かなこと。
生きていて、選択できる自由があるのに私はきちんと無駄なく時間を使っているのだろうか、と考えさせられました。
目を覚まして今日も感謝して生きようと思います。