娘さんに愛あるキャラ弁で「嫌がらせ弁当」を作り続けたお母さんのお話を何度かテレビで見ました。
「歩け」「皿をかたずけろ」などなど、日ごろの思い(うっぷん?)を海苔で作った文字で表現しつつも、写真で見る限り非常に手の込んだ作品ばかり。
娘さんの卒業により終わった「嫌がらせ弁当」、最後は長年のお弁当に対して感謝の言葉をもらってお母さんは涙したそうです。
中学高校と6年間、私の母もお弁当を作ってくれました。
卓球部という部活もありましたが、朝も昼休憩も暇があればいつでも、というほど卓球が大好きだった私。
そのせいか食欲旺盛、お弁当箱は当時の父よりも大きく、それでも足らなくて毎日購買部でパンを1つ2つ買って食べていました。
お弁当はいつも残さず食べていましたが、毎日欠かさず入っていた卵焼きだけは辟易して、以後本当に嫌いになってしまいました。
「もうお弁当に卵焼きは入れないでほしい」と言っても、彩りだからと言って母は聞いてくれませんでした。
恐らく勤めていた母はおかずのレパートリーがそんなになくて困っていたのでしょう。
そんなわけで、一人暮らしをするようになってやっと、私は卵焼きと縁を切ることができました。
例外として、プロが作った焼きたてアツアツの卵焼き、出し巻を大根おろしと醤油で、という条件ならば、美味しいと思ったことはありますが、
たまにお寿司屋さんでセットの一貫があると今でもイヤイヤながら我慢して食べています。
ところが結婚したら主人が卵焼きが好物とわかりました。
しかし卵2つ以上を使う卵焼き、主人一人に食べさせ続けるのはコレステロールなどが気になります。
かといって自分は食べたくない、ということで滅多に作らないようになっていました。
先日のだて巻きはそういう意味でとても助かっています。
毎日作らなくていい、主人が喜ぶ、卵焼きの味とちょっと違うので私も食べることができる。
これはまさに常備菜、本当にありがたいです。
そして今更ですが、私は母にお弁当のお礼を言ったことがなかったので、あらためてお礼のメールをしました。
するとその返信は「今日はどうしたの?」
突然のことに怪しまれてしまったようです。(焦)