何年か前のお正月、私が実家に帰省していた時のことです。
元旦に初もうでの帰りだということで、叔母といとこのお嫁さんが遊びに来ました。
私にとって初対面のお嫁さんはまだ20代前半の若さでとても可愛らしい方でした。
しかし、ミニスカートに素足という出で立ちで、真冬とは思えない姿にびっくりしてしまいました。
聞けば高額な不妊治療をしていたけど全く子供ができないのでやめたとのこと。
滅多に会う機会がないので、初めましての指圧を受けてもらいました。
足は氷のように冷たくて、膝から下はむくんでいます。
専業主婦だけど食事はあまり作らず普段はコンビニで買い、湯船にも浸かることなくシャワーの毎日。
首肩こりが辛いのだという話を聞きました。
黙っていられなくなった私は最後に、おせっかいにも今の生活を少し変えてみるように提案しました。
新婚の二人暮らしなのだから、下手でもいい、一つでもいいから手料理を作ってみませんか?きっと旦那さんも喜ぶよ?
そして女性に冷えは大敵、今夜はお風呂で温まろう。
暖かくてオシャレな服装も考えてみて~よく歩いてむくみが取れたらこの足はもっと細いはず。
慣れると簡単だし、大切なことよ・・・
いつもニコニコの叔母が「よく言ってくれたわ!遠慮して私、ずっと我慢していたんだから。もっと言ってやって!」と珍しく姑らしいことを言っていました。
そして数か月後、その叔母から電話がかかってきました。
なんとお嫁さんが自然妊娠したという大喜びの報告で、私も仰天してしまいました。
猛烈に感謝されましたが、たまたまのタイミングだったのかもしれません。それでも嬉しかったです。
不妊治療のお医者さんは日常の生活指導までは立ち入らないのかなあと思った瞬間でもありました。