秋から冬へ

巨大な金木犀に囲まれたマンション。
通りがかると毎朝良い香りを漂わせてくれた。
道端がオレンジ色に染まるほど大量の花が散る。
そろそろ名残の時を迎える。
子供の頃、小瓶に詰めて学校に持って行ってたのが懐かしい。
どんなにしっかり蓋を閉めても永遠には続かない香り。
秋の終わり、もうすぐ銀杏の葉が黄色くなり始める。