「いつかアメリカを一人でツーリングしたいんですよ」
33年前のカフェでそう言ったら、うんざり顔の某誌編集長。
「じゃあ行けば?いつかって、みんな言うだけで誰もやらないんだよ。本当に行きたい奴は黙って行くんだ」
悔しさのあまり、即仕事を辞めLAのチケットとバイク手配を済ませた。
直後、ロス暴動勃発。火柱の上がるダウンタウン映像。
出国前に親へ挨拶をと帰省した実家のTVと新聞に愕然。
これからそこへ向かうとはとても言えず、黙って成田へ。
この本はそんな初めてのアメリカソロツーリングを思い出させた。