感謝を込めて

紬の着心地がとても好きだ。
雑な着付けに目をつぶれば、こんな気持ちの良いことはない。
最初に私に紬の楽しさを教えて下さった恩人はもうこの世にいない。
私よりウンと背が高く身体も大柄なのに袖丈だけは同じの大先輩。
着方に工夫が必要だが、それを上回る気分の良さ。
天国のその方を想いながらなるべく颯爽と歩くようにしている。