昨夜、何気なくテレビで「花咲舞が黙ってない」というドラマを見ました。
あの大ヒットドラマ「半沢直樹」と同じ著者、池井戸潤さんの原作だったと思います。
また銀行の話?と思いましたが、短い間ながら女子行員を経験した私にとっては懐かしかったです。
もちろん「半沢直樹」同様、あんな自由な振る舞いが実際に許されるはずもなく、荒唐無稽さを楽しむというスタンスですが。
夕べのお話は100万円の現金不足でしたが、私が在籍していた間に50万円現金不足というのがありました。
今は知りませんが、当時私たちは100万は「一束」50万は半分に折って帯封して「半束」と呼んでいました。
60万円の出金伝票に対して、半束と万券10枚を出さなくてはならないところ、出納係の私が一束と万券10枚(110万円)をテラー(窓口係)の先輩に渡してしまいました。
再度確認しなくてはならない先輩もなぜかそのままお客様に渡してしまいました。
さて、当然ながら全く勘定が合いません。
詳細は忘れましたが、結局は支店長代理さんと先輩が車でお客様の所へお詫びに伺い、50万円を返していただきました。そのとき先輩が泣きながら帰ってきて、私はあまりに申し訳なくて心が痛んだことは今でも忘れられません。
銀行では大きな金額では必ず二人で確認するようになっていて、責任は2番目に数えた人にある、と言われていました。
不思議なご縁ですが、今でもこの先輩とだけは年賀状のやりとりが続いていて、いつか会えるのを楽しみにしています。
銀行は大雑把な私には合わない職場だった、と自覚していますが、たくさん迷惑をかけたせいか、ドラマのおかげで色々な思い出が蘇ってきました。