先日の着物をたたもうと思い、猫が入って来ないよう寝室に入りドアを閉めました。
猫のいる部屋で紐など長いものをヒラヒラさせると、飛びついたり爪を立てたりするので危険なのです。
着物を床の上に広げるため、土管の形をした猫のおもちゃを脇に寄せようとしたら、重い。
??なんと、土管の中にえみが入っていました。
こんなところに!ま、いっか・・
えみはあまりチャチャを入れてこないので大丈夫。
折り目通りに丁寧にたたんでいると、外でお福の声がしてきました。
「にゃーうー、にゃーうー(泣)」
「はいはい、ここにいるよ。」
「にゃ~う~、にゃ~う~(必死)」
「ごめんねお福、もうちょっと待ってー」
すると、何と!えみがドアの前で立ち上がり、自分で開けようとするではありませんか!
もちろんえみの力では開かないほどしっかり閉めてあったので、私が開けました。
座る場所のために奪い合いのケンカをすることもあるというのに、えみがお福のためにそんなことをするのか、とびっくり。
普段のえみは、ドアを開けてほしい時、ドア前にピタッと座ってから、黙ってこちらを振り返りじっと見つめてきます。
「気を利かせて、早く開けなさいよ」と言わんばかりなその態度から、私たちはえみのことを「お嬢」「お嬢様」と呼んでいます。
お福はたいてい、自分で開けてしまうし、開けられない時は諦めて出待ちします。
「へえー!えみちゃんて優しいねえ」
意外な一面をのぞかせたえみでした。
仲良きことは美しきかな・・・