自由な妻

夫と暮らし始めたのは築50年超築地の木造アパート。
エアコン取付禁止で東南角部屋なのに日当たり悪く湿度も高かった。
ある日、仕事帰りに知り合ったブラジル人女性医師を連れて帰宅。
彼女は京都で会議のため出張で初来日。
聖路加タワーの夜景を見せ、帰宅した夫と3人で鍋を作ってもてなした。
夫は得意の手品を披露、最後に築地駅まで送って手を振って別れた。
彼女は日本の指圧師夫婦と謎の鍋料理をどう思っただろう?
自由な妻に振り回されて15年の夫に感謝を忘れてはならない。