ウサギ年の「友達」

私に紬を教えてくれたのは古いクライアントさん。
遊びに行く度に帯、着物、小物などを下さり、着付けの指導も。
両親が上京した時は歌舞伎座のお席も手配、お陰で親孝行できた。
若い頃の経験談も、とても楽しく拝聴した。
ウサギ柄のハンカチを下さった時は一瞬「お別れ?」と思ったが、まさか本当に永遠の別れになろうとは。
私を「友達」と呼ぶ、少女のような可愛らしい80代だった。
このハンカチ、いまだもったいなくて使えない。