仕事というもの

亡き父は、銀行員である親せきを羨ましがっていた。
戦争で父親を失った父は「片親では銀行員になれない」と言ってた時代。
「じゃあ私が銀行員になってあげよう」という軽い気持ちで就職。
人には向き不向きがあるが、几帳面でない私には本当に合わない仕事だった。
それでも世間知らずの甘々娘は短い間ながら良い勉強をした。
転職を重ねた結果、指圧と出会えたことを心から感謝している。